【5分で読める】セントポーリア花が咲かない原因3選!開花させる育て方3つも解説

セントポーリア花が咲かない原因と育て方

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「セントポーリアの花が咲かない」

「開花させる育て方を知りたい」

「日々の手入れについて知りたい」      

セントポーリアを育てているけど最近花が咲かなくなって困っている人も多いのではないでしょうか。

花が咲かない理由がどこにあるのか、知りたい人もいると思います。

わたしは花屋で働いているとき、毎年のように100鉢くらいのセントポーリアを仕入れてきました。

残ったものをお店で管理して翌年以降も育てましたが、中にはいっこうに花が咲かないものもありました。

実は、だれもが経験している日々の失敗がなんと、花が咲かない原因に関係しているのです。

そこでこの記事では、セントポーリアの花が咲かない原因と日々の正しい育て方の関係について、以下の内容で詳しく解説していきます。

  1. セントポーリアの基本情報
  2. セントポーリアの花が咲かない育て方の3つの原因
  3. セントポーリアの花を咲かせる正しい育て方3つのポイント
  4. セントポーリアの花を咲かせる育てかた病害虫対策
  5. セントポーリアの花を咲かせる植替え7つのポイント
  6. セントポーリアでおすすめの品種「モネ」の紹介

ぜひ、記事を最後まで読んで正しい育て方を理解し、セントポーリアの花を咲かせてみましょう。

目次

セントポーリアの基本情報

セントポーリアの基本情報
基本情報
自然のイワタバコ

自然界で自生しているセントポーリアはひんやりした渓谷の岩場や、苔むした樹木に着生しています。

セントポーリアの花が咲かない育て方の3つの原因

セントポーリアの花が咲かない3つの原因

セントポーリアの花が咲かない3つの原因は以下の通りです。

  1. 日光不足と直射日光
  2. 植替え不足
  3. 肥料のバランス

それぞれの原因についてサクッと解説します。

日光不足と直射日光

セントポーリアは室内で育てられ、日光もそれほど必要ない植物ですが明るい日陰を好みます。

日光の加減や当たり方でセントポーリアがダメージを受けるので、特に以下の2つには気をつけましょう。

日光の加減気を付けること
日光不足光合成ができない
栄養不足になり花をつける力が弱まる
直射日光強い日差しは不要
葉焼けにより株が弱る
日光不足と直射日光

そもそもセントポーリアの自生地は、涼しくて明るい日陰です。強烈な太陽の日差しは苦手といえるでしょう。

植替え不足

セントポーリアは弱酸性の土で花を咲かせますが、何年も植替えしていないと次第に自分の意思で花を咲かせなくなります。

長年植替えしていない土は、pHがアルカリ性に傾いていきます。

購入直後鉢の土は弱酸性ですが、日々の育て方で肥料や水道水が与え続けられます。その結果、土は次第にアルカリ性へ変化していきます。

ひとみ

pHとか弱酸性の土とか難しそう…

そこで、培養土をおすすめします。

培養土とは

セントポーリアの成長に特化した数種類の土と肥料を配合し、pH調整された土のこと。用土ともいう

ひとみ

培養土で植替えたセントポーリアは、問題なく花を咲かせています。

簡単に、しかも気軽に植替えができるので初心者の人にもおすすめです。

肥料のバランス

よくあるのが葉や根は立派に成長しているのに花が咲かない状態です。

原因は、花を咲かせるための肥料であるリン酸が不足しているからです。

花芽や開花を促進するために、リン酸が多い肥料を与えるとよいです。

肥料の三要素

窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を成長段階に応じて適切に与えます。

肥料の三要素と効果
  • 窒素(N):葉の色を濃くし生育を促す(葉肥えとも呼ばれる)土壌中に不足しやすい要素
  • リン酸(P):花つきや実つくきをよくし、花の色を美しくする効果がある
  • カリウム(K):根の発育を促す(根肥えとも呼ばれる)

適切な肥料をバランスよく与えることで、セントポーリアは生き生きとした健康で美しい花を咲かせます。

セントポーリアの花を咲かせる正しい育て方3つのポイント

セントポーリアの正しい育て方3つのポイント

セントポーリアの正しい育て方について、以下の3つの内容を詳しく解説していきます。

  1. 水やり
  2. 置き場所
  3. 肥料

それぞれ詳しく解説します。

水やり

水やりで失敗しないためには、真夏と真冬は表面の土を乾かし気味に育てることです。

セントポーリアは多肉植物の一種で、肉厚の葉や茎に水分を蓄えます。

水の与えすぎは根腐れを起こし枯れる原因になるので注意しましょう。

ポイントは以下の3つです。

  1. 土の表面が乾いて少し葉がしんなりしてきた頃におこなう
  2. 生育期は花や葉に水がかからないように株元にたっぷり与える
  3. 休眠期の水やりは控える

休眠期にあたる真夏や真冬の水やりは注意が必要です。
真夏は炎天下の日中は避け、早朝か夕方の涼しい時間帯に与えます。真冬の冷たい水で根を傷めないように、ぬるま湯(20℃~30℃)を与えます。

置き場所

セントポーリアは室内で育てられる植物で一日中、日光が必要な植物ではありません。

しかし、季節に合わせた日光や室内の温度管理は必要です。

セントポーリアに適した室内の温度は18度から20度です。人が暮らしていて心地よく感じる温度と覚えておくとよいでしょう。

季節に合わせた置き場所を以下に解説します。

季節生育のサイクル置き場所
春 4月〜6月生育期レースのカーテン越し
北側の窓辺
夏(真夏)休眠期 北側の涼しい明るい窓辺
秋 10月〜11月生育期レースのカーテン越し
やわらかい日光の窓越し
冬(真冬)休眠期気温が10度以下にならない明るい窓辺
セントポーリアの置き場所
ひとみ

時々、鉢の向きを変えるとセントポーリアのつぼみが全体的につきやすくなります。

肥料

セントポーリアが四季を通して花を咲かせるためには、定期的に肥料を与える必要があります。

正しい肥料のやり方について以下の表で解説します。

季節  生育のサイクル     肥料のやり方
生育期|5月~6月【液肥】

水やりの代わりに週に1回程度
休眠期(真夏)
高温による暑さや強い日差しで弱り気味
【液肥】
基準以上に薄めた液肥を株元に月に1回程度
肥料はほとんど与えない
生育期|10月~11月
夏バテで弱った株や根の栄養回復
【置き肥】

ゆっくり効く緩効性の固形肥料を適量
多すぎると根がいたむ
休眠期(真冬)
【液肥】
冷水は避け、ぬるま湯で希釈
基準以上に薄めた液肥を開花している株元だけ
肥料はほとんど与えない
季節ごとの肥料のやり方

生育のサイクル
生育期:生育が旺盛なとき
休眠期:成長が一時的にゆっくりになるとき

液肥を与える際は気温や天気なども考慮し、土の表面がしっかり乾いていることを確認してから与えるとよいです。

液肥とは

液体肥料のこと
原液のまま使えるタイプと、水やぬるま湯で薄めて使う濃縮タイプがある

置き肥とは

固形肥料のこと
ゆっくり効く緩効性とすぐに効く即効性のタイプがある

水やりはセントポーリアを枯らす失敗事例が多いです。正しい水やりを理解すると失敗は防げます。

セントポーリアの花を咲かせる育てかた病害虫対策

セントポーリアを育てるときの病害虫対策

セントポーリアは、観葉植物の中でも比較的丈夫で育てやすい植物ですが、病害虫の被害を受ける場合もあります。

ここでは、セントポーリアのかかりやすい病害虫とその対策について詳しく解説します。

  1. かかりやすい病気
  2. 被害にあいやすい害虫

かかりやすい病気

セントポーリアのかかりやすい病気を以下にみていきましょう。

病気症状対策

灰色かび病
11月から7月に発生
葉や花に灰色の斑点
風通しの良い涼しい場所に移す
葉に水を残さない
病気をみつけたらすぐに取り除き殺菌剤をかける

萎凋病
(いちょうびょう)

青枯病気
(あおがれびょう)
土壌中の病原菌が原因
葉が黄色くなり、しおれてくる 
発症するとほぼ枯れてしまう
水やりを控え、風通しの良い涼しい明るい日陰に移す
病気の株は処分し、用土を消毒する
消毒した新しい用土を使う
病気の症状と対策

病原菌の症状が出やすいのは、窒素肥料を多く与えすぎていることも原因のひとつです。

肥料を必要以上に与えるのはさけましょう。

被害にあいやすい害虫

セントポーリアが被害にあいやすい害虫について、いっきにみていきましょう。

害虫 被害対策
アブラムシ柔らかい葉や茎の樹液を吸い株を弱らせる
すす病の原因
繁殖サイクルが早く短期間で増殖するため、早めの殺虫剤散布をおこなう
ホコリダニ空気が乾燥する時期に発生
葉の裏側に寄生、肉眼ではみつけにくい
葉にクモの巣に似た糸をつけ観賞価値を下げる
増殖が早いので1匹でも見つけたら早めの薬剤散布をおこなう
葉の表裏に霧吹きし乾燥を防ぐ
コナカイガラムシ柔らかい葉や茎の樹液を吸い株を弱らせる
進行すると枯れる
殺虫剤を散布するか、手で取り除く
常に発生を繰り返すので、早めの薬剤散布をおこなう
ハダニ葉の裏側に寄生、樹液を吸って株を弱らせる
葉が白っぽく変色したり枯れたりする
殺虫剤の散布
高温や乾燥を好むため夏場は注意が必要
風通しのよい場所に移動し、葉水でハダニを洗い流すことも効果的
害虫被害と対策

セントポーリアの株をよく観察し、葉や茎に病害虫の被害がないか定期的にチェックしましょう。

病害虫被害は、正しい育て方を知ることで防せげます。

ぜひ、参考にしてセントポーリアを健康で丈夫な植物に育てましょう。

セントポーリアの花を咲かせる植替え7つのポイント

セントポーリアの植替えで注意する7つのポイント

植替えはセントポーリアが健康に育つために必要な手入れです。

セントポーリアは小さな鉢で販売されていることが多く、購入してから1年以上植替えしていない場合は根詰まりしている可能性が高いです。

ここでは植替のとき注意するポイント、7つを以下に解説します。

  1. 植替え時期と目安
  2. 植替えのとき準備するもの
  3. 植替え用土の順番
  4. 根詰まりの対処方
  5. 新しい土の入れ方
  6. 植替え後の水やり
  7. 植替え後の置き場所

順番にみていきましょう。

植替え時期と目安

植替時期は1年に1回、5月から6月または、9月から10月に行います。

ポイントは一回り大きめの鉢を用意することです

ひとみ

一回り大きめの鉢はどれくらいの鉢ですか?

元の鉢の直径より3㎝ほど大きい鉢を用意するとよいでしょう。

小さすぎる鉢は、セントポーリアが十分に根を張ることができず、生育が悪くなります。

一方、大きすぎる鉢は株の大きさに対し土の量が多いので、水やりをおこなうと土は乾きにくく加湿気味になります

その結果、根腐れをおこしやすくなります。

植替えをする目安は以下のとおりです。参考にしてみてください。

植替えをする目安
  • 根が回りすぎて、鉢の中が詰まっている
  • 水を与えてもすぐに土が乾燥する
  • 葉が小さくて元気がない
  • 花が咲かない
  • 一年以上植替えしていない

植替えをすると美しい花を咲かせることもできるのでぜひやってみてください。

植替えのとき準備するもの

植替の際、準備するものは以下のとおりです。

準備するもの
  • ひと回り大きい鉢
  • セントポーリアの土(培養土)
  • 珪酸塩白土
  • スコップ
  • ジョーロ

準備が整ったら、さっそく植替えをしていきましょう!

植替え用土の順番

用意した鉢に培養土、珪酸塩白土(けいさんえんはくど)の順番にうすく敷きます。

珪酸塩白土(けいさんえんはくど)を使うと水分過多や肥料焼けなどによる根腐れを防げるのでおすすめです。

肥料焼け:肥料を極端に与えすぎて、土壌中の濃度が強くなりすぎて根や葉を傷めること。

珪酸塩白土(けいさんえんはくど)とは

珪酸塩白土は多孔質で表面積が大きく、高い吸着力とイオン交換能力をもった白い粘土鉱物のこと

<特徴>

  • 土壌中の有害物質を吸着し、水質の浄化や肥料の成分を長持ちさせる
  • 植物の根腐れ防止に役立つ
  • 天然鉱物由来なので安全に使える

セントポーリア用の培養土や珪酸塩白土はホームセンターやネットなどで購入できます。

根詰まりの対処方

根詰まりをおこしていたら根鉢(ねばち)の半分から下をほぐし、1/3から1/2くらい古い土を取り除きます。

根詰まりがない場合は、根鉢(ねばち)をくずざす鉢に入れても大丈夫です。

根鉢(ねばち)とは

鉢から植物を抜いたときに、根と根のまわりについている土のこと

新しい土の入れ方

新しい土が花や葉にかからないように、株元から下の方に回し入れます。

土はやさしく平らに均すようにおさえます。
土を抑える力が強いと葉が上向きに立ち、ロゼット状にならないので気をつけましょう。

ロゼットとは

葉が土面に対して放射状に配列して広がっている状態

(例)タンポポの葉

植替え後の水のやり

植替え後の水は鉢底から流れ出るくらいに株元からたっぷり入れます。

花や葉に水がかからないように注意する

注ぎ口が細長いジョーロを使うと密集した葉をよけたり、花や葉に水をかけたりする心配がありません。

株元にしっかり水を注ぐことができます。

ジョーロの注ぎ口が長いタイプ

植替え後の置き場所

植替えした鉢は、半日陰で風通しの良い場所に10日から12日ほど置きます。

肥料は控える

なぜなら、植替えで傷めた根を肥料の成分でさらに傷めるからです。

根が土に馴染んで葉や株に勢いがでるまで、明るい日陰でそっと見守るのがポイントです。

セントポーリアの置き場所北側の窓辺
ひとみ

わたしは北側にある台所の窓辺に置いています。網戸越しの風はセントポーリアが健康に育つためにはgood!

セントポーリアおすすめの品種「モネ」の紹介

セントポーリアおすすめの品種モネ

わたしのおすすめ「モネ」という品種を紹介します。

セントポーリアの中でも比較的花が咲きやすい品種です。

理由は、四季咲で一年を通じて次々に花を咲かせるからです。

丈夫で寒さにも強く、育てやすいのもおすすめの理由です。

ひとみ

正しい育て方で次の開花も期待できます!

特徴は黄色みがかった斑入りの葉です。次の花が咲くまで観賞用として楽しめます。

ぜひ、セントポーリアの正しい育て方を参考にして、美しく健康な花をどんどん咲かせてみましょう!

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この記事を書いた人

フルール夏帆のFlower&Gardenへようこそ♫
管理人の夏帆です。
花屋さん歴13年のアラフィ世代。
花屋さんで経験したこと実体験満載中♫
おすすめや育て方のコツなど
長年培ったフローリスト経験をフル活用。

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